ゴケグモ類を発見した時の対処法
セアカゴケグモなどのゴケグモ類を見つけたら、次のようにしましょう。
1.種類を見分けましょう。なるべく大きなメスをデジタルカメラで背面と腹面から写真を撮影して、軍手をしてから捕獲します。インスタントコーヒーの空き瓶などにつかまえてください。保健所などに持ち込んで、同定してもらってください。
当サイトでも同定依頼を受け付けています。携帯電話のデジカメで撮影した写真(写メールの画像)や、通常のデジカメの写真は、
mailbbs@insbase.ac
へ添付ファイルでお送りください。次のURLでお答えします。
http://www.insbase.ac/xoops2/modules/mailbbs/
画像ファイル名は半角英数字しか受け付けません。デジカメで撮影した画像を添付ファイルでパソコンからメールで送る場合には、ご注意ください。
また、左側のメニューの「フォーラム」の「ゴケグモ情報」、「画像集」でも画像を貼り付けられます。
あるいは当センター管理者の清水のアドレス、
itiboku04@mail.goo.ne.jp
まで、デジタル画像を添付して送っていただいてもよろしいです。
2.どの範囲に拡がっているか調べましょう。狭い範囲であれば、撲滅も可能です。その後、保健所や自治体へ通報しましょう。広く生息する自治体では、対策しないところも多いようですので、咬まれないように自衛しましょう。
3.ゴケグモ類の存在を住民に周知しましょう。幼稚園、保育所、小中学校のグランドなどの側溝に多いので、園児、小学生に通知します。
4.野外で作業する際には、軍手などの手袋の常用を徹底しましょう。
クモ類はハチ類とともに殺虫剤に対して敏感で抵抗性が弱いです。特にピレスロイド系殺虫剤に弱いというデータがあります。大阪府のセアカゴケグモは、フィルムコンタクト100mg/㎡で、フエノトリン、ペルメトリンは15~20分程度でノックダウンし死に至ると言われています。ダイアジノン、フェニトロチオンは遅く90~120分以上となります。チャバネゴキブリに対する効果と大差無く、エアゾール殺虫剤を直接スプレーすれば簡単に殺せます(永田,1995)が、天敵相の保全と人に対する影響を考えて殺虫剤の使用は極力避けたいところです。
ゴケグモ類は、腹部腹面にツヅミ型の赤色の紋を持ちます。今後も新たなゴケグモ属の種類が侵入する可能性がありますので、この特徴は有効な識別形質と言えるでしょう。生息環境はどの種類でも同様と思われ、日当たりのよい所で、多くの車や人の出入りがある駐車場の周り、特に側溝の鉄格子(グレーチング)や集水桝の蓋の裏側に多いです。コンクリート製のブロックや野積みされた建築資材のすき間、廃タイヤの内側、用壁の水抜き穴などからも発見されます。子グモがバルーニングにより移動するという事実はなく、建築資材に付着した巣がそのまま運ばれて、分布を拡げていると思われます。工事現場の撤収と運搬の際に、チェックを徹底する必要があります。
ゴケグモ類と外来生物法
ゴケグモ類に咬まれたら