セアカゴケグモを含むゴケグモ類は、正式にはゴケグモ属(Latrodectus Walckenaer, 1805)という分類群に属するクモの総称です。
ゴケグモ属はヒメグモ科(Theridiidae)に属し、世界の熱帯から亜熱帯を中心に暖帯の地域に広く生息しています。世界からこれまで約20種類(未記載種又は不明種を含む)が記録されており、全種が有毒です。ゴケグモ属は、側眼がその直径より広く離れ、上顎に歯はなく、雌の内部生殖器に二つのアレイ形の受精嚢があり、雄の触肢には渦巻状の栓子があり、間突起が大きい、という特徴で他の属と区別されます(Levi(1962))。
雌成体の体長は7〜16mm(歩脚は除く)で,ほとんど巣にいますが、まれに巣を離れます。雄は小さくて脚が長く、雌を求めて放浪します。雌が交尾後に雄はを食うという習性が注目されていますが、この現象は肉食性の無脊椎動物ではよく見られ、クモにおいても珍しいことではありません。
巣は不規則な網で、糸はきわめて強いです。地上を這う獲物はこの糸にかかって、糸の下方が切れるとつり上げられ、糸を何回もかけられたり、もがいているうちに糸でぐるぐる巻きにされて、毒液を注入されます。巣にはたくさんの獲物、食べかすや落葉等のゴミを糸で付着させてあります。驚かされると、落ちて足を縮めて、死にまね(擬死)をします。攻撃性はなく、牙も短いので、素手で巣にふれたり、つかまえないかぎり、軍手等の手袋をはめていれば、咬まれることはありません。
世界のゴケグモ類
ゴケグモ類の発見
セアカゴケグモ解説
ハイイロゴケグモ解説
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アカオビゴケグモ解説
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ゴケグモ類に咬まれたら