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ゴケグモ類のメーリングリストが始まる!
セアカゴケグモやハイイロゴケグモが分布を拡大しています。最近でも東京都でセアカゴケグモが見つかりました。関東地方でも普通種となるかもしれません。

ゴケグモ類の分布拡大により、関係機関への問い合わせが増えることと思います。そんな時にこのメーリングリストに入っておけば、最新の情報が得られます。年度途中の参加は無料ですから、ぜひご参加ください。

参加を希望される方は、
gokegumo@gmail.com
へ登録するメールアドレスから「ML参加希望」というタイトルのメールをください。


セアカゴケグモの毒性 anchor.png

一匹のセアカゴケグモからとれる毒の量は0.08mg、0.120mgと少なく、LD50(mg/kg体重)はカエルで145、マウスで0.9、1.00、ギニアピッグで0.075であり(Tu,1996;Minton,1978;McCrone,1964等)、毒の影響は動物の種類により大きく異なります。このクモにかまれると、針で刺されたような痛みがあり、咬傷部は熱感を持ち、紅斑、浮腫、局部的な発汗が見られます。5分後に強い局所の痛みが始まり、全身に広がります。手足の痛み、腹痛などの痛みが一般的な症状で、後に吐き気や嘔吐も見られることがあります(Tu、1996)。患者は時に激痛のため、ひどく取り乱し、異常に興奮することがあります。30分後に局所リンパ節の疼痛と腫脹が起こります。下肢や生殖器をかまれると、腹部の疼痛が起こります。約1時間後、頭痛、悪心、嘔吐がしばしば起こり、発汗、頻脈が普通で、高血圧(上250、下170)が起これば、抗血清を静注しなければなりません(加納,1995)。

日本のセアカゴケグモの毒性検査結果では、毒性が弱いという結果が発見当時に一時出たことがありますが、その後の検査では、オーストラリアのものと変わらない、という結果が出ています。

雌はクロゴケグモと並んで毒性が強く、オーストラリアでは屋外のトイレでの咬症例が過去に多かったのですが、最近は減少しているようです(加納,1995)。死亡率は母数の取り方で、3%、4%、5%、12%との報告があり、オーストラリアのタスマニアではこのクモがいるが死亡例はありません。このクモの多い地域では、治療薬の血清を常備しているところも多いとのことです。オーストラリアでは、1956年からセアカゴケグモに対するウマの血清が市販されている。ウマの血清なので、人によっては血清病(血清アナフィラキシー)が起こり、1963〜76年の間に2062人がセアカゴケグモの抗血清の治療を受け、11人(0.54%)が血清アナフィラキシーを起こしました(Tu,1996)。その治療のため、抗ヒスタミン剤、アドレナリン等を準備する必要があります。セアカゴケグモにかまれた時には、抗血清の注射が一番有効であり、1956年以降オーストラリアではこのクモによる死者はほとんど出ていません。複数回同じ種類のクモにかまれると、人によってはクモ毒に過敏になり、アナフィラキシーが起きやすくなります。クモ毒によるアナフィラキシーショックにより、1995年末に若い女性がかまれて短時間で死亡したという情報があります。

ゴケグモ類を見つけたら

ゴケグモ類に咬まれたら


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初版日時: 2006-01-14 (土) 13:33:24
最終更新: 2006-01-14 (土) 13:33:24 (JST) (6667d) by kana
毒グモ騒動の真実 好評販売中!
目次
第1章 セアカゴケグモの発見と波紋
第2章 ゴケグモとはどのようなクモか
第3章 1996年以降の分布拡大
第4章 社会現象のとしての「毒グモ騒動」
第5章 外来生物としてのゴケグモとのつきあい方
第6章 クモと日本人

セアカゴケグモについては、死亡例もある毒グモということで、発見時点ではセンセーショナルな取り上げ方をされた。一方、分布の拡大が続いているにもかかわらずあまり報道されない現状もある。本書を読めば、具体的にどの程度の危険があるのか等の点も含め詳しい情報を得ることができる。また、巻頭には日本に侵入したゴケグモ類のカラー写真とそれを用いた検索があり、身近で見つけたクモがゴケグモ類であるか否か、ゴケグモであればどの種であるかを見分けることができる。...ゴケグモが見つかっているが、本書によって同定と落ち着いた対処(かまれないように注意する必要があるが、あまり神経質になるほどではない)を取ることができた。この巻頭の部分だけでも学校や公的な図書館に備える価値があると思われる。(教育関係MLより抜粋)


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