Back to page

− Links

 Print 

世界のゴケグモ類 :: 昆虫情報処理研究会

xpwiki:世界のゴケグモ類

世界のゴケグモ類 anchor.png[1]

 セアカゴケグモを含むゴケグモ類は,正式にはゴケグモ属(Latrodectus Walckenaer, 1805)という分類群に属するクモの総称です.
 ゴケグモ属はヒメグモ科(Theridiidae)に属し,世界の熱帯から亜熱帯を中心に温暖帯の地域に広く生息しています.世界からこれまで約30種類(未記載種又は不明種を含む)が記録されています。

ゴケグモ属の種名と分布 *1)
種類慣用名 *2)和名分布
1Latrodectus antheratus (Badcock, 1932)パラグアイ・アルゼンチン
2L. apicalis[2] Butler, 1877Galapagos black widowガラパゴス諸島
4L. bishopi Kaston, 1938Red Widowアカゴケグモフロリダ
5L. cinctus Blackwall, 1865アフリカ大陸・カーボベルデ諸島・クウェート
6L. corallinus Abalos, 1980アルゼンチン
7L. curacaviensis (Müller, 1776)南米大陸・小アンティル諸島
8L. dahli Levi, 1959モロッコ〜中央アジア・ソコトラ島
9L. diaguita Carcavallo, 1960アルゼンチン
10L. elegans[3] Thorell, 1898 *4)アカオビゴケグモ[3]八重山諸島,岩国基地[4];台湾・ミャンマー・ベトナム・ブータン・ネパール
11L. erythromelas Schmidt & Kiaas, 1991インド・スリランカ
12L. geometricus[5] C. L. Koch, 1841Brown Widow, Gray Widow, Gutterハイイロゴケグモ[5]本州(東京都〜山口県)・九州・琉球列島[6]・全熱帯地域・ソコトラ島・ジャイカ・イエメン・インド・フィリピン・ハワイ・アルゼンチン・南アフリカ
13L. hasselti[7] Thorell, 1870Red-backセアカゴケグモ[7]北海道・本州・四国・九州・沖縄島[8]・オーストラリア・ビスマルク諸島
Jockeyニュージーランド,ニューカレドニア
Red Back Widowインド,ポリネシア,セレベス,スマトラ
14L. hesperus[9] Chamberlin & Ivie, 1935ツヤクロゴケグモ[9]本州(群馬県)[10];北米,イスラエル
15L. hystix Simon, 1890イエメン・ソコトラ島
16L. indistinctus O. Pickard-Cambridge, 1904ナミビア・南アフリカ
17L. karrooensis Smithers, 1944南アフリカ
18L. katipo[11] Powell, 1871Katipoニュージランド
19L. lilianae Melic, 2000スペイン・アルジェリア
20L. mactans[12] (Fabricius, 1775)Black Widow,Southern Widowクロゴケグモ[12]本州(滋賀県・岩国基地)[13];北米中部〜南米
21L. menavodi Vison, 1863マダガスカル島・コモロ諸島
22L. mirabilis (Holmberg, 1876)アルゼンチン
23L. obscurior Dahl, 1902マダガスカル島・カーボベルデ諸島
24L. pallidus O. Pickard-Cambridge, 1872リビア〜中央アジア・カーボベルデ諸島
25L. quartus Abalos, 1980アルゼンチン
26L. renivulvatus Dahl, 1902ナムビア・サウジアラビア・イエメン
27L. revivensis Shulov, 1948イスラエル
28L. rhodesiensis Mackay, 1972ジンバブエ・南アフリカ
29L. tredecimguttatus (Rossi, 1790)Malmignatteジュウサンボシゴケグモ地中海沿岸・シリア・ソコトラ島・ロシア
30L. variegatus Nicolet, 1849チリー・アルゼンチン
31L. variolus Walkenaer, 1837Northern Widowキタゴケグモアメリカ合衆国・カナダ南部

付記*1)Roewer (1942,1954),Brignoli (1983),Platnick (2014) のカタログより,主な種をまとめ,その後の知見を加えた.
付記*2)最後に「Spider」がつく場合が多い.
付記*4)一時L. hasseltiiあるいはL. mactans の亜種とされたこともある(Roewer,1954 ; Levi, 1959)が,現在では独立種と考えられている.なお,本州(山口県)は人為分布であるが,八重山諸島の個体群は,一応自然分布と考えられている.

備考

1.学名の変遷
 ゴケグモ属の諸種は、一時Levi(1959)によって大幅に統合され,その後,再度分割されるなどして,いまだ流動的です.ここではPlatnickのカタログに準拠しています.最近まで使われていた学名で他種の異名となったものは,「現在使われていない学名[14]」としてまとめてあります.
[例]L. atritus Urquhart, 1890 → L. katipo[11] Powell, 1871


Last-modified: 2016-05-01 (Sun) 16:56:28 (JST) (2296d) by kana