次のような記事を確認しました.ここに御紹介した以外の頁・版等の情報をご存知の方,誤りに気付かれた方はどうか管理人までお知らせください.昆虫情報処理研究会会員の場合は,本欄を直接修正してくださっても結構です.
本日付記事の主な内容
[テーマ①]1995年11月24・25日に,高石市内で,セアカゴケグモの新たな個体多数が捕獲されました.[大阪府] [テーマ②]1995年11月24日に,日本蜘蛛学会は全国の会員にセアカゴケグモの生息調査を行うよう呼びかけることにしました.[研究]→備考1 [テーマ③]オーストラリアから取り寄せたセアカゴケグモの抗血清が大阪府立病院に到着しました.[医療] [テーマ④]24日に,大阪府は対策検討委員会を開催しました.[大阪府] [テーマ⑤]大阪府公衆衛生研究所がセアカゴケグモの毒性検査を始めました.[毒性](→ 備考2) [テーマ⑥]堺市は「堺市セアカゴケグモ対策本部」を設置しました.[大阪府]
備考
1.テーマ②の記述は不正確です.日本蜘蛛学会会長の西川喜朗氏はこの時期,自身の所属する大阪市立自然史博物館友の会や関西クモ研究会(学会とは別組織)の会員に注意を喚起しましたが,この段階では蜘蛛学会会長としての行動は起こしておりません. 2.記事中に西川氏の談話として,「過去14年間にこの毒グモにかまれた例は世界で1726件あり,そのうち55人が死亡」という情報が掲載されていますが,これは取材者側が北米産のクロゴケグモによる被害を混同したものと思われます.(以上,文責:清水裕行)