概要
本種はガラパゴス諸島に分布するゴケグモの一種です.
種名
慣用名はGalapagos black widowです.
今のところ,和名はありません.
研究史
①本種は,1877年にA. G. Butlerによって記載されました.模式産地はガラパゴス諸島のフロレアナ島(別名チャールズ島)です.
②1934年にBerlandは,本種をL. mactansの異名としました.
③一方,Leviは1959年に,本種をL. curacaviensisの異名としました.
④1970年にRothとCraigは,マダガスカル諸島のクモを報告する際に,本種を独立種として扱いました.Platnickのカタログ(WSC)ではこちらを採用しています.
分布
ガラパゴス諸島からのみ知られています.
備考
Butler(1877)はやはりフロレアナ島の標本を模式標本としてTheridium carolinum[3]を新種記載しました.こちらは現在,L. mactansあるいはL. curacaviensisの異名とされています.この状況を考慮すると,ガラパゴスには固有種と外来種が併存している可能性があります.
(清水裕行)
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