INSBASE96 の環境設定
(C)昆虫情報処理研究会 1992-1997. 大阪.
インストールが完了した後は,環境設定を行う必要があります.まずスタートメニュー,または先に作成したショートカットのアイコンをダブルクリックしてINSBASE96を起動してください.
インストール直後に起動した場合,「環境設定が完全ではありません」というメッセージが出ます.注意文をよく読んで,OKボタンをクリックしてください.注意文中の3つのファイルは,セットアップの途中であなたがインストールを指定したディレクトリにあります.例えば次のようにインストールのディレクトリを指定した場合は,以下のようになります.
- あなたの指定したインストールのディレクトリ
- c:\ib96\
- 市町村辞書のパス
- c:\ib96\sityoson.dic
- 分類辞書のパス
- c:\ib96\system.dic
- 地図ファイルのフォルダ
- c:\ib96\
OKをクリックすると,カード画面が現れますので,メニューの「オプション」→「環境設定」と選んでいくと,環境設定のウィンドウが現れます.必ず最低限上記3つのファイルを指定してください(下図参照).

これでよいのですが,この際にいくつか付け加えておくと便利です.以下に説明します.
- <スタートアップ>

- [スタートアップファイルの指定]
- 起動時に自動的に読み込む.isb,またはインデックスファイルを指定します.
- [起動時に一覧表ウィンドウも表示する]
- カード画面と一覧表画面を起動直後から表示します.
- <一覧・地図>

- [一覧表パターンの設定]
- 記号は項目の記号,その直後の数字は項目の幅をtwip単位で表しています.$の記号はレコード番号を示します.これは必ず最初になければいけません.また,最後は;(セミコロン)で終わります.空白を作ってもいけません.増やしたい項目があるときには,適当に挿入してください.項目幅はあとで一覧表画面でマウスを使って調整できますからいい加減で結構です.
- [表示行数]
- 一覧表の表示行数です.
- [スクロール行数]
- +,-ボタンを押したときの移動行数です.
- [フォントサイズ]
- 一覧表に表示する文字のフォントの大きさを設定します.一覧表のフォントはこの数値によって他の表示とは独立にフォントサイズが決められています.デフォルトは9ポイントで,これで,カード画面などと同じ大きさのフォントになります.
- 表示段数[1段,2段]
- 一覧表の枠内の文字の表示段数を設定します.一覧表は一般に横に長くなるので,各項目内の表示段数を2段にすると,横幅を小さくすることが可能です.
- [オプション地図の登録状況と登録・抹消]
- 自作の地図を登録するときに使用します.自作の地図は10まで登録可能です.地図作製の詳細はユーティリティMakeMap96.exeの解説を参照してください.
なお,テスト使用を兼ねて,神戸市内の地図を添付しています.INSBASE96と同じディレクトリに神戸市内.tizというファイルがありますので,試してみたい場合にはここで地図ファイルのパスを登録してみてください( c:\ib96\神戸市内.tiz と入力し,[登録]のボタンを左クリックすればよい.).
- <システム設定>

- [削除データを表示しない]
- カード画面では削除データをスキップします.一覧表画面では空白行として表示します.
- [備考1欄を使ってビットマップ・テキストとリンクさせる]
- 備考1欄に記したファイルとリンクして表示します.テキストファイルを指定した場合には,メモ帳として項目にない備考が記入できます.
- [追加・挿入と同時にインデックスファイルを更新していく]
- インデックスファイルを自動更新しながらファイルを追加していきます.追加・挿入の実行にやや時間がかかるようになります.
- [ユーザーメニューリストに自動登録をする]
- キー入力項目に対するユーザーメニューの学習機能をONにします.
- <データファイル>
- [ファイル]メニューに登録するデータファイルで,フルパスで指定します.ここで指定したファイルはメニューで表示されます(下図参照).
-


- <システムファイル>
- 先に説明したパス名を入力してください.先の例では次のようになります.
- [市町村辞書の......]
- c:\ib96\sityoson.dic
- [分類辞書の......]
- c:\ib96\system.dic
- [地図ファイルの......]
- c:\ib96\
- [キー入力項目の......]
- キー入力項目のユーザーメニューを記録するテキストファイルファイルです.これには自由なファイル名が指定できます.ここではいちおう配布したディスクからインストールされている,空白のファイルを指定しておけばよいでしょう.
- c:\ib96\InpMenu.txt
- [テキストウィンドウの......]
- 備考1欄とリンクさせるテキストファイルに一定のヘッダを定義する場合,そのヘッダ形式を定義したテキストファイルを指定します.ここではこの仕組みを理解していただくために,配布したディスクからインストールされているファイル,DefText.txtを指定しておくと良いでしょう.一度エディタなどでDefText.txtの内容を確認して,実際の実行状態と比較して研究してみてください.
- c:\ib96\DefText.txt
-

- 上記の5項目のうち最後の2項目については空白でもINSBASE96は動作します.
- <ウィンドウ>
- 主要な6つのウィンドウについて,その位置(Top, Left)と大きさ(Width, Height)を記憶しています.Windous95のコントロールパネルなどで画面のサイズなどを変更したときに,画面からウィンドウがはみ出て表示されないときにこの値(特に位置)を変更してください.ここでは変更する必要がありません.
以上の設定が終わればOKボタンをクリックして終了してください.
さて環境設定が終わってからいったん終了しもう一度INSBASE96を起動すると,スタートアップファイルが登録されていない場合は,ファイルを開くダイアログボックスが表示されデータファイルの入力が求められます.あなたのシステムにまったくINSBASEのデータファイル(拡張子.isbファイル)がないときは,起動できなくなってしまいます.その場合は,INSBASE96がインストールされているディレクトリに,
ib96.isb
というファイルがありますので,これを指定して起動してください.その後に,ファイルの新規作成を行ってデータファイルを作成してください.
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