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ゴケグモ類のメーリングリストが始まる!
セアカゴケグモやハイイロゴケグモが分布を拡大しています。最近でも東京都でセアカゴケグモが見つかりました。関東地方でも普通種となるかもしれません。

ゴケグモ類の分布拡大により、関係機関への問い合わせが増えることと思います。そんな時にこのメーリングリストに入っておけば、最新の情報が得られます。年度途中の参加は無料ですから、ぜひご参加ください。

参加を希望される方は、
gokegumo@gmail.com
へ登録するメールアドレスから「ML参加希望」というタイトルのメールをください。


1: 2006-01-25 (水) 11:56:57 ソース 現: 2016-05-01 (日) 16:56:28 kana ソース
Line 1: Line 1:
-* ゴケグモ類とは [#xba1ff47] +*世界のゴケグモ類 [#xba1ff47] 
- + セアカゴケグモを含むゴケグモ類は,正式にはゴケグモ属('''Latrodectus''' Walckenaer, 1805)という分類群に属するクモの総称です.~ 
-セアカゴケグモを含むゴケグモ類は、正式にはゴケグモ属('''Latrodectu''' Walckenaer, 1805)という分類群に属するクモの総称です。 + ゴケグモ属はヒメグモ科(Theridiidae)に属し,世界の熱帯から亜熱帯を中心に温暖帯の地域に広く生息しています.世界からこれまで約30種類(未記載種又は不明種を含む)が記録されています。~ 
- + ゴケグモ属の種名と分布 *1) 
-ゴケグモ属はヒメグモ科(Theridiidae)に属し、世界の熱帯から亜熱帯を中心に暖帯の地域に広く生息しています。世界からこれまで約20種類(未記載種又は不明種を含む)が記録されており、全種が有毒です。ゴケグモ属は、側眼がその直径より広く離れ、上顎に歯はなく、雌の内部生殖器に二つのアレイ形の受精嚢があり、雄の触肢には渦巻状の栓子があり、間突起が大きい、という特徴で他の属と区別されます(Levi(1962))。 +|>|~種類|~慣用名 *2)|~和名|~分布| 
- +|~1|'''Latrodectus antheratus''' (Badcock, 1932)|||パラグアイ・アルゼンチン| 
-表:ゴケグモ属の種名と分布 1) +|~2|'''[[L. apicalis>apicalis]]''' Butler, 1877|Galapagos black widow||ガラパゴス諸島| 
-,         種類         ,              慣用名 2)   ,   和名          ,           分布        , +|~4|'''L. bishopi''' Kaston, 1938|Red Widow|アカゴケグモ|フロリダ| 
- L. antheratus (Badcock, 1932) ,             パラグアイ,アルゼンチン,,, +|~5|'''L. cinctus''' Blackwall, 1865|||アフリカ大陸・カーボベルデ諸島・クウェート| 
-,,, L. apicalis Butler, 1877 ,         ガラパゴス,,, +|~6|'''L. corallinus''' Abalos, 1980|||アルゼンチン| 
- L. bishopi Kaston, 1938 Red Widow アカゴケグモ フロリダ +|~7|'''L. curacaviensis''' (Müller, 1776)|||南米大陸・小アンティル諸島| 
- L. corallinus Abalos, 1980         アルゼンチン +|~8|'''L. dahli''' Levi, 1959|||モロッコ〜中央アジア・ソコトラ島| 
- L. curacaviensis (Muller, 1776) 南米,Lesser Antilles +|~9|'''L. diaguita''' Carcavallo, 1960|||アルゼンチン| 
- L. dahli Levi, 1959 イスラエル〜旧ソ連,イラン,ソコトラ島 +|~10|'''[[L. elegans>アカオビゴケグモ解説]]''' Thorell, 1898 *4)||~[[アカオビゴケグモ>アカオビゴケグモ解説]]|[[八重山諸島,岩国基地>アカオビゴケグモ]];台湾・ミャンマー・ベトナム・ブータン・ネパール| 
- L. diaguita Carcavallo, 1960     アルゼンチン +|~11|'''L. erythromelas''' Schmidt & Kiaas, 1991|||インド・スリランカ| 
- L. elegans Thorell, 1898 3)     ミャンマー,ベトナム +|~12|'''[[L. geometricus>ハイイロゴケグモ解説]]''' C. L. Koch, 1841|Brown Widow, Gray Widow, Gutter|~[[ハイイロゴケグモ>ハイイロゴケグモ解説]]|[[本州(東京都〜山口県)・九州・琉球列島>ハイイロゴケグモ]]・全熱帯地域・ソコトラ島・ジャイカ・イエメン・インド・フィリピン・ハワイ・アルゼンチン・南アフリカ| 
- L. erythromelas Schmidt & Kiaas, 1991     スリランカ +|~13|'''[[L. hasselti>セアカゴケグモ解説]]''' Thorell, 1870|Red-back|~[[セアカゴケグモ>セアカゴケグモ解説]]|[[北海道・本州・四国・九州・沖縄島>セアカゴケグモ]]・オーストラリア・ビスマルク諸島| 
- L. geometricus C. L. Koch, 1841 Brown Widow ハイイロゴケグモ 全熱帯地域,ソコトラ島,ジャマイカ +|~|~|Jockey|~|ニュージーランド,ニューカレドニア| 
-     gutter                 イエメン,インド,フィリピン +|~|~|Red Back Widow|~|インド,ポリネシア,セレベス,スマトラ| 
-     Gray Widow ハワイ,アルゼンチン,南アフリカ +|~14|'''[[L. hesperus>ツヤクロゴケグモ解説]]''' Chamberlin & Ivie, 1935||~[[ツヤクロゴケグモ>ツヤクロゴケグモ解説]]|[[本州(群馬県)>ツヤクロゴケグモ]];北米,イスラエル| 
- L. hahli Dahl, 1902     ビスマルク諸島 +|~15|'''L. hystix''' Simon, 1890|||イエメン・ソコトラ島| 
- L. hasseltii Thorell, 1870 Red-back セアカゴケグモ オーストラリア,ビスマルク諸島 +|~16|'''L. indistinctus''' O. Pickard-Cambridge, 1904|||ナミビア・南アフリカ| 
-   ;  Jockey ニュージーランド,ニューカレドニア, +|~17|'''L. karrooensis''' Smithers, 1944|||南アフリカ| 
-     Red Back Widow インド,ポリネシア,セレベス,スマトラ +|~18|'''[[L. katipo>katipo]]''' Powell, 1871|Katipo||ニュージランド| 
- L. hesperus Chamberlin & Ivie, 1935     イスラエル,北米 +|~19|'''L. lilianae''' Melic, 2000|||スペイン・アルジェリア| 
- L. hystix Simon, 1890 アデン,イエメン +|~20|'''[[L. mactans>クロゴケグモ解説]]''' (Fabricius, 1775)|Black Widow,Southern Widow|~[[クロゴケグモ>クロゴケグモ解説]]|[[本州(滋賀県・岩国基地)>クロゴケグモ]];北米中部〜南米| 
- L. indicus Simon, 1897 3) インドゴケグモ インド,ニューギニア,オーストラリア +|~21|'''L. menavodi''' Vison, 1863|||マダガスカル島・コモロ諸島| 
- L. katipo atritus Urquhart, 1889         ニュージーランド +|~22|'''L. mirabilis''' (Holmberg, 1876)|||アルゼンチン| 
- L. limacidus Cantor, 1842 +|~23|'''L. obscurior''' Dahl, 1902|||マダガスカル島・カーボベルデ諸島| 
- L. luzonicus Dahl, 1902 ルソンゴケグモ フィリピン +|~24|'''L. pallidus''' O. Pickard-Cambridge, 1872|||リビア〜中央アジア・カーボベルデ諸島| 
- L. mactans mactans (Fabricius, 1775) Black Widow クロゴケグモ 北米中部〜南米 +|~25|'''L. quartus''' Abalos, 1980|||アルゼンチン| 
- L. m. cinctus Blackwell, 1865     アフリカ南部 +|~26|'''L. renivulvatus''' Dahl, 1902|||ナムビア・サウジアラビア・イエメン| 
- L. m. menavodi Vison, 1863     マダガスカル島 +|~27|'''L. revivensis''' Shulov, 1948|||イスラエル| 
- L. mirabilis (Holmberg, 1876)         アルゼンチン,南パタゴニア +|~28|'''L. rhodesiensis''' Mackay, 1972|||ジンバブエ・南アフリカ| 
- L. pallidus O. Pickard-Cambridge, 1872     リビア,シリア,旧ソ連 +|~29|'''L. tredecimguttatus''' (Rossi, 1790)|Malmignatte|ジュウサンボシゴケグモ|地中海沿岸・シリア・ソコトラ島・ロシア| 
- L. quartus Abalos, 1980     アルゼンチン +|~30|'''L. variegatus''' Nicolet, 1849|||チリー・アルゼンチン| 
- L. revivensis Shulov, 1948         イスラエル +|~31|'''L. variolus''' Walkenaer, 1837|Northern Widow|キタゴケグモ|アメリカ合衆国・カナダ南部| 
- L. rhodesiensis Mackay, 1972 ローデシアゴケグモ   ローデシア,南アフリカ +付記*1)Roewer (1942,1954),Brignoli (1983),Platnick (2014) のカタログより,主な種をまとめ,その後の知見を加えた.~ 
- L. tredecimguttatus (Rossi, 1790) Malmignatte ジュウサンボシゴケグモ 地中海沿岸,ソコトラ島,シリア,ロシア +付記*2)最後に「Spider」がつく場合が多い.~ 
- L. variegatus Nicolet, 1849     チリー,アルゼンチン +付記*4)一時'''L. hasseltii'''あるいは'''L. mactans''' の亜種とされたこともある(Roewer,1954 ; Levi, 1959)が,現在では独立種と考えられている.なお,本州(山口県)は人為分布であるが,八重山諸島の個体群は,一応自然分布と考えられている.~ 
- L. variolus Walkenaer, 1837 Northern Widow キタゴケグモ 北米,カナダ南部 + 備考 
- L. sp. ヤエヤマゴケグモ 八重山諸島,台湾 +1.学名の変遷~ 
-・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ + ゴケグモ属の諸種は、一時Levi(1959)によって大幅に統合され,その後,再度分割されるなどして,いまだ流動的です.ここではPlatnickのカタログに準拠しています.最近まで使われていた学名で他種の異名となったものは,「[[現在使われていない学名>使われていない学名]]」としてまとめてあります.~ 
- 1)Roewer (1942, 1954), Brignoli (1983), Platnick (1989, 1993) のカタログより,主な種をまとめた.2)最後に「Spider」がつく場合が多い. +[例]'''L. atritus''' Urquhart, 1890 → '''[[L. katipo>katipo]]''' Powell, 1871
- 3)L. hasseltiiの亜種とすることもある(Roewer, 1954). +
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-雌成体の体長は7〜16mm(歩脚は除く)で,ほとんど巣にいますが、まれに巣を離れます。雄は小さくて脚が長く、雌を求めて放浪します。雄は交尾後に雌に食べられることが多いので、「Widow」と呼ばれています。この現象は肉食性の無脊椎動物ではよく見られ、クモにおいても珍しいことではありません。他のクモと比較してこの属のクモではその頻度が高いようです。 +
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-巣は不規則な網で、糸はきわめて強いです。地上を這う獲物はこの糸にかかって、糸の下方が切れるとつり上げられ、糸を何回もかけられたり、もがいているうちに糸でぐるぐる巻きにされて、毒液を注入されます。巣にはたくさんの獲物、食べかすや落葉等のゴミを糸で付着させてあります。驚かされると、落ちて足を縮めて、死にまね(擬死)をします。攻撃性はなく、牙も短いので、素手で巣にふれたり、つかまえないかぎり、軍手等の手袋をはめていれば、咬まれることはありません。 +
- +
- +
-[[世界のゴケグモ類]] +
- +
-[[ゴケグモ類の発見]] +
- +
-[[セアカゴケグモ解説]] +
- +
-[[ハイイロゴケグモ解説]] +
- +
-[[クロゴケグモ解説]] +
- +
-[[ツヤクロゴケグモ解説]] +
- +
-[[アカオビゴケグモ解説]] +
- +
-[[ゴケグモ類を見つけたら]] +
- +
-[[ゴケグモ類に咬まれたら]]+


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毒グモ騒動の真実 好評販売中!
目次
第1章 セアカゴケグモの発見と波紋
第2章 ゴケグモとはどのようなクモか
第3章 1996年以降の分布拡大
第4章 社会現象のとしての「毒グモ騒動」
第5章 外来生物としてのゴケグモとのつきあい方
第6章 クモと日本人

セアカゴケグモについては、死亡例もある毒グモということで、発見時点ではセンセーショナルな取り上げ方をされた。一方、分布の拡大が続いているにもかかわらずあまり報道されない現状もある。本書を読めば、具体的にどの程度の危険があるのか等の点も含め詳しい情報を得ることができる。また、巻頭には日本に侵入したゴケグモ類のカラー写真とそれを用いた検索があり、身近で見つけたクモがゴケグモ類であるか否か、ゴケグモであればどの種であるかを見分けることができる。...ゴケグモが見つかっているが、本書によって同定と落ち着いた対処(かまれないように注意する必要があるが、あまり神経質になるほどではない)を取ることができた。この巻頭の部分だけでも学校や公的な図書館に備える価値があると思われる。(教育関係MLより抜粋)


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