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ゴケグモ類の毒成分 の変更点 :: 昆虫情報処理研究会

xpwiki:ゴケグモ類の毒成分 の変更点

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4: 2006-05-13 (土) 12:05:44 ソース[4] 現: 2009-09-13 (日) 14:22:48 kana[5] ソース[6]
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2)体内のいろいろな器官を調整している交感神経系の神経伝達物質であるカテコールアミンを、神経終末から完全放出させる。そのためかまれた哺乳動物の発汗を引き起こす。 2)体内のいろいろな器官を調整している交感神経系の神経伝達物質であるカテコールアミンを、神経終末から完全放出させる。そのためかまれた哺乳動物の発汗を引き起こす。
-3)昆虫の神経−筋肉連関作用をつかさどるグルタミン酸の伝達を妨害する。それで昆虫はクモにかまれると動けなくなる。それはグルタミン酸の放出を促すものと、受容体を妨害するものの二種類がある。人間では、グルタミン酸は主に脳内の神経伝達にたずさわっているので、影響は少ない。これらの物質はアルジオピン、アルジオピニン、シュウドアルジオピニン、ネフィラトキシンなどのアミンである。+3)昆虫の神経−筋肉連関作用をつかさどるグルタミン酸の伝達を妨害する。それで昆虫はクモにかまれると動けなくなる。これらの毒成分は、グルタミン酸の放出を促すものと、受容体を妨害するものの二種類があり、インドールや、芳香族基を含んだアミンで、アルジオピン、アルジオピニン、シュウドアルジオピニン、ネフィラトキシンなどである。これらの物質は人間では、グルタミン酸は主に脳内の神経伝達にたずさわっているので影響は少ない。
-マウスに対するLD50を1頭のクモのもつ毒の量で割った致死指数は、ジュウサンボシゴケグモ0.404、ハイイロゴケグモ0.226、L. variolus 0.141、セアカゴケグモ0.120、クロゴケグモ0.106、L. bishopi 0.071であり([[McCrone, 1964>McCrone(1964)]]等)、セアカゴケグモよりハイイロゴケグモの方がかまれた場合に毒性的には危険です。しかし、現実に咬まれた人の数と症状から判断すると、危険性の高さは、クロゴケグモ>セアカゴケグモ、アカオビゴケグモ>ハイイロゴケグモと考えられています。+1頭のクモのもつ毒の量をマウスに対するLD50で割った致死指数は、ジュウサンボシゴケグモ0.404、ハイイロゴケグモ0.226、L. variolus 0.141、セアカゴケグモ0.120、クロゴケグモ0.106、L. bishopi 0.071であり([[McCrone, 1964>McCrone(1964)]]等)、セアカゴケグモよりハイイロゴケグモの方がかまれた場合に毒性的には危険です。しかし、現実に咬まれた人の数と症状から判断すると、危険性の高さは、クロゴケグモ>セアカゴケグモ、アカオビゴケグモ>ハイイロゴケグモと考えられています。
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